【保育園ができるまで②】~会議室に現れた2つの石編~

保育園が出来るまで

10月開園予定の『(仮称)さくらさくみらい 佃』の施設が出来上がるまでを密着する連載企画2回目。今回も内装工事について大和ハウス工業さんとの打ち合わせを行いました。前回は下駄箱が足りない問題が発生しましたが、今回は問題なく話は進むのでしょうか!?

目次
・10月開園はたして間に合うか?スケジュールチェックからスタート!
・会議室に大きな石が出現
・園の照明の位置ってどうやって決めているの?
・おまけ(大和ハウス工業さんのビルはこんな感じ)

10月開園はたして間に合うか?スケジュールチェックからスタート!

大和ハウス工業様は、前回同様、保育園の設計を担当くださっている福本様、西本様、さらに今回は、電気や空調・水道などの設備を担当する新田様、安重様の4名でのご参加です。
さくらさくみらいからは前回に引き続き開発グループ『(仮称)さくらさくみらい 佃』担当のMさん。総勢5名の顔ぶれです。前回も思いましたが、1つの保育園を立てるのにこんなにたくさんの方が力を貸してくれているんですね~。胸熱です!

前回は接続不良で使えなかった大きなモニターも今回は問題なく稼働!テレビで見るようなTHEカッコイイ会議室!って感じでちょっと「ビジネスパーソン」になった気分でした。

大和ハウス工業様との打ち合わせ風景
左から三番目のユニフォーム姿の方が新田様。大きなモニターの向こうでは安重様がオンライン参加

まずは開園までのスケジュールを確認。10月1日の開園までにクリアしなければならないポイントがいくつかあります。
例えば、都や区の検査です。東京都やそれぞれの行政区からの認可を得て開園する保育園は、当然東京都や行政区の方が申請通りに園ができているかをチェックします。その検査がどのタイミングで行われるか把握し、いつまでに内装をどの程度完成させる必要があるかシミュレーションします。
今回の佃園はこれまでの経験から、都と区の検査が6月下旬に行われる前提で話し合い。6月下旬の検査に間に合わせるためには工事着工を早めないと間に合わない…
工事着工を早めるためには、大和ハウス工業様の他案件を調整したり、工事業者さんとスケジュールの交渉をしたりと、各方面に影響が及びます。それでも、6月下旬検査に間に合わせるためには、やむを得ないか…。そんな空気が流れる中、Mさんのスマホが鳴りました。
なんと!偶然にもさくらさくみらい佃を担当している中央区保育課の方です。
「この方なら中央区の検査を把握しているかもしれない!」そう思い、Mさんが検査のスケジュールを伺ったところ、7月下旬に行われるだろうという情報を頂けました。これで工事スケジュールの問題は解決!まるでドラマのようなタイミングでの電話、超ライブ感がありました!

会議室に…石が出現!

続いて内装の打ち合わせです。今回のメーンは「扉」。渡された資料には防火シャッターなどを含めた保育園の内外にある30か所ほどの扉がすべての図面が載っています。小さな保育園でもこんなに扉があるんですね。扉の中にはガラス窓のついた物もあります。安全のために視認性を確保したり採光するための物です。各ガラスが不透明、透明どちらが適切か1つ1つ決めていきます。
そのほか木製家具の塗装など他の仕様が決まっていく中、出てきたのは・・・なんと、石!?

大和ハウス工業様との打ち合わせ風景
会議室内でナチュラルに出てきた2つの石
玄関に使用予定の石材

玄関の石材の種類を決定するために、大和ハウスさんが現物をご用意くださっていました。写真右のシックで光沢のあるツヤツヤ石と、写真左の摩擦性の高いザラザラ石。玄関に適切な石がどちらか、分かりますか?
おしゃれ感ばっちりなツヤツヤ石も素敵だけど、子どもが転倒しないよう安全面を配慮し、ザラザラ石をチョイス。ちなみにこの2つの石、加工の仕方が異なるだけで同じ種類の石だそうです。どんな加工技術が施されているのか気になる!
(THEカッコイイ会議室に重量感のある石が2つ置いてある風景はなかなか新鮮でした。)

園の照明の位置ってどうやって決めているの?

続いて配電設備の打ち合わせ。
皆さんのご家庭や保育園にもある電気のスイッチ。
1つのスイッチを押すだけで複数の電気が連動し点灯するように設定されている物もあるかと思います。(お部屋の前、中ほど、後ろとエリア分けしてあるアレですね。)さくらさくみらいの保育園の一般的な作りの場合、1部屋に9個ほど照明があるのに対しスイッチは3つほど。
このスイッチの配置も細やかな設定をしています。

さくらさくみらいでは、食事を終えた子どもは待たされることがなく順に午睡(お昼寝のこと)ができるように配慮をしています。逆にもっとゆっくり食べたい子どもは、みんなに合わせて食事を終わらせることがなく、満たされるまで食事をとることができます。
食事と午睡の保育環境をイメージしながら、どの子どもたちも活動に適した照明環境で過ごせるよう、電球の場所やスイッチとの連動を考えていきます。

照明の位置や配電の組み合わせで生活のしやすさが変わってくるため、1つ1つをしっかり確認。私たちの生活の中で何気なく使っている物、当たり前にある物も、こうやって誰かの考えや配慮によって生み出されているのだなぁと実感しました。

あっという間に2時間弱の打ち合わせは終了。終わった後は大和ハウス工業さんもさくらさくみらい側も「少しずつ完成に近づいていること」を噛み締めている印象でした。

それでもMさん曰く、ここでようやく半分くらい。
後半もまだまだ密着していきますのでご期待ください!
(次回はいよいよ現地へ潜入?!)

おまけ(大和ハウス工業様のビルはこんな感じ)

東京都千代田区飯田橋駅近くのオフィス街に位置するビル

大和ハウス工業様のビル
23階建ての高層ビル。カッコイイ!

周辺はすぐそばに神田川が流れているオフィス街。徒歩圏内に東京ドームもあるので野球の試合やイベントがある日は賑わっています。

大和ハウス工業様のロビー
1Fロビー。白を基調とした上品で明るい空間。

潜入レポと銘打ってますが、ちゃんと消毒と受付は済ませておりますのでご安心ください。

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実際に建てられたさくらさくみらいの園をご覧いただきたい方は…

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