リクエスト献立の活動で見えた「気持ちを大切にする」保育

さくらさくみらいリクエスト献立

先日の記事(「子どもたちのもう一度食べたい!に応えるリクエスト献立!」)では、リクエスト献立の人気メニューをご紹介しましたが、今回はさくらさくみらい人形町で実際に行われたリクエスト献立の様子をご紹介いたします!

目次
・リクエスト献立から垣間見れた他者を思いやる気持ち
・話し合いを重ねて育まれるお友達との関係
・一人一人の思いが重なりあった発表会

リクエスト献立から垣間見れた他者を思いやる気持ち

主に卒園を間近に控えた5歳児さんに、保育園での思い出を堪能してもらおうと企画されることの多い「リクエスト献立」。さくらさくみらい人形町のきりん組(5歳)さんは一足早く1月からこの「リクエスト献立」を作成しました。
メーンのメニューは子どもたちが思い思いに挙げていくのですが、人形町園ではそれに加えて、似ているメニューや同じメニューをあげた子と2人1組になってメーン以外の副菜や汁物、デザートを何にするか、話し合って決めていきます。そこで決まった献立は、絵や文字で調理の先生に伝えます。

リクエスト献立を考える子ども
お友達と話し合ってメイン以外のメニューを決めていきます

デザートや副菜は、お互い好きなものの取り合いになってしまうのかしら…?と思いきや、「私はこれがいいんだけど、お友達は苦手なんだよな~」と、自分以外の子の好みを考えて悩む姿や、さらには「この字、調理の先生は読めるかなぁ…」と読み手を考えてメニューを描いていく姿が自然とみられたというから驚きです。

リクエスト献立子どもたちが考えたリクエストメニュー
文字もイラストも調理の先生が見やすいように書かれています

更には、自分の大好きなメニューが出てきた日に、その献立をリクエストしてくれたお友達に「〇〇ちゃん(くん)、これを考えてくれてありがとう」と感謝を伝え合う姿も。

【関連ブログ】
さくらさくみらい人形町「きりん組 リクエスト献立」

話し合いを重ねて育まれるお友達との関係

大人ですらともすればケンカになってしまいそうな「今日何食べたい?」問題。
人形町園の子どもたちは話し合いを通して華麗に解決するだけでなく、その中でもお友達の好き嫌いや、献立を考えてくれたお友達のこと、献立を見る調理の先生のことを考え思いやっていました。子育てに関わる人なら、一度は「こういう子に育ってほしいな」と思う、思いやりを持った子どもにどうやったらなるんだろう…?悩める子育て母のさくスマ編集長が、その秘訣を担任のK先生に伺ってみると…
「特別なことは何もしてないんです。もともとクラスはとても仲良しで…でも、あえて言うなら、何かクラスの中でお友達とのトラブルがあったときに、いやなことを“相手はどう思うかな?”、いいことは“きっと〇〇ちゃん(くん)喜ぶよ”という声がけをするようには心がけています。」
なるほど…!嫌なことを「相手の身になって」というのはもちろん、いいことも「きっと喜ぶ」と相手の気持ちに結び付けて声がけをしていたんですね。
活動の一環で絵本を読む際にも、「読んでどうだった?」と声掛けし、子どもたちと感想を言い合い、「こういうことがあったら嬉しいよね」と自分の気持ち、相手の気持ちを考える時間を大切にしているんだそうです。

一人一人の思いが重なりあった発表会

自分の気持ち、相手の気持ちを考えることを積み重ねていた子どもたちは本当に仲良し。
4歳児さんクラスの時は担任を外れたものの、同じ園で過ごし家族のように子どもたちを見守っていたK先生。5歳児さんクラスで担任に戻ってからは、鬼ごっこやドッジボールなどの集団遊びも意識的に取り入れるようにしたんだとか。
「時には1時間半以上も、みんなで熱中して集団遊びをしています。」

お友達と仲良くして欲しい、他人を思いやる子に育ってほしい…誰しもそう思うものですが、それは「仲良くしなさい!」という漠然とした上からの声がけではなく、日々子どもの目線で寄り添って「あなたはどう思う?」「〇〇ちゃん(くん)はどう思ったかな?」と感情を振り返る、丁寧で根気強い時間の積み重ねなのかもしれません。

そんな仲良しきりん組さん、1年間の成長のお披露目でもある「おおきくなったねの会」では、緊張するお友達を「大丈夫だよ!」「みんなジャガイモだと思えばいいよ!!」と励ます一幕も。
子どもたちみんなで協力し合ってつくりあげた「おおきくなったねの会」は大成功で終わりました。

【関連ブログ】
さくらさくみらい人形町「きりん組 おおきくなったねの会」

大きくなったね会
お友達と作り上げた「おおきくなったね会」の一コマ

いかがでしたか?
自分の気持ちを大切にし、相手にも同じくらい大切な気持ちがあることを知る、さくらさくみらい人形町で培ったことを胸に、春からの新生活も笑顔で歩んでいってほしいと思います。

「こんな保育をしてみたい!」と思っていただけた方は、ぜひこちらのページも見てみてくださいね。

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