さくらさくみらい初・男性園長の育休取得に学ぶ
男性育休取得の秘訣

先日、国会で法案が可決された、男性でも子どもが生まれてから8週間以内に最大4週間の休みを取得できる「出生時育児休業」を盛り込んだ改正育児・介護休業法。この中には、女性だけではなく男性にも育休取得の意思があるかを会社が確認する義務が含まれています。男性の育児参加意識が高まっているだけではなく、今後一気に男性の育休取得も加速していきそうですが…実は、さくらさくみらいではいち早く、2019年に男性、しかも園長という管理職の立場の保育士が育休を取得していたんです。

管理職の立場の男性がスムーズに育休を取得するために…秘訣は日々のチーム作りにありました。


今回、お話を聞いたのは…
金子大介 (さくらさくみらい東陽町園長)
2017年2月より「はやみやさくらさくほいくえん(現・さくらさくみらい早宮)」にて勤務。2020年4月よりさくらさくみらい東陽町の園長。さくらさくみらい早宮の園長職時代に2週間の育休を取得。


目次
1.育休を取るのが当たり前。だって自分の子どもだから。
2.普段のチーム作りがスムーズな育休入りの鍵!
3.苦手なことは無理してやらない!できることを楽しんで
4.育休は心の距離を近づけるチャンス

 

育休を取るのが当たり前。だって自分の子どもだから。

育休取得当時、9歳と5歳のパパでもあった金子園長。実は育休を取得したのは今回が初めてではありません。1人目の時から男性も育休を取って当たり前だと思っていたんだとか。

「自分の子どもなんだから当然のこと。やれることをやらないと。」(金子園長)

潔い…!育休を取るのに「取ってやってる」感が全くないその言葉、編集Mの家人に録音して聞かせて…(ゲフンゲフン)

いやいや、たとえ本人に育休取る気持ちが満々でも、なかなか会社や部内のムードがそれを許してくれない…きっとそんな悩みを抱えている方もいらっしゃるはず。今回の法改正はそこに大きく風穴を開けるような項目も盛り込まれていますが、それでも男性が「育休取ります!」と声を上げるのはまだまだ少数派な気もします。

「“育休取るね”と言ったときに、疑問を持たれない会社のムードもあるよね。今回、育休取るねと言ったときにも、会社は何か特別なことという雰囲気もなく”じゃあ、その間本部がちょっと気にして見てるね~“くらいの反応でした。」

社風として産休、育休をダメと言わないムードは男性であっても分け隔てがない、と感じたそう。逆に、奥様のほうが「え?取れるんだ?」とちょっと意外そうな反応だったとか。

どれだけ制度があっても絵に描いた餅ではダメ、会社やチームがそれを「当たり前」と受け止められるかで、育休に入る男性側の気持ちも大きく変わってきそうですね。

 

普段のチーム作りがスムーズな育休入りの鍵!

とはいえ、園長といういわば管理職がしばらくの間現場を離れるのには不安があったのでは?と思うのですが、金子園長にとって、その点は全く不安に思わなかったそうです。

「たとえ僕が育休でいなくても回るように園作りをしてきた、という自負があります。先生同士が連携して、自律して考えられるようなチーム作りをしてきましたから。その、自分のやってきた園作り、チーム作りを確認する意味でも育休の時間は良かったと思っています。」

育休が取れることがルール、でもそれに対して「何も考えない、対策しないで取るのはただのワガママ。」と金子園長は一刀両断。園長は、行政の園長会や本部との連携などで園を不在にするタイミングがあります。だからこそ、自分が居なくなっても園が回るか常日頃から考えたチーム作りをしているそう。

「ちゃんと園が“組織”で動く準備をしているか。属人的な仕事はないか。常日頃からそれを考えているので、いざという時=育休もほとんど動揺はありませんでした。」

その園作りを日々見ていらっしゃるからか、保護者の方からも困惑の声はまったく聞こえなかったんだそうです。

育休取りたい…でも自分が居なくても大丈夫だろうか…。仕事に誠実な人ほどそう考えて躊躇ってしまいがち。
ですが、常日頃から自律的に動けるチーム作りを意識していれば、まさに案ずるより産むがやすし、かもしれません。

園の先生とは、上司部下の関係というより困ったときに相談できる「お兄さん」のような存在

苦手なことは無理してやらない!できることを楽しんで

一方、「家事育児なんて、何をやっていいか分からない」という不安から、育休取得を躊躇う男性もいらっしゃるかもしれません。保育園の園長が育休を取りました!と言っても「そりゃ保育士なんだから得意だろ」という声も聞こえてきそうです。そんな家事育児苦手派の男性にどんな声をかけますか?と聞いたところ「苦手だったらやらなくていいんじゃない?」とこれまたバッサリ…!

「はじめはまごまごしててもいい。やってみても本当に苦手なんだったら、例えば大人の食事なんかケータリングでいくらでも代用できるじゃない。育休だからといって全部やらなきゃ!と考えちゃうと“できない→ストレス→爆発!”になってしまうから、自分ができることをやればいいと思う。」

なるほど…これは男性だけじゃなく、女性にも言える共通の秘訣かもしれません。

園長という立場から先生たちを見ているときも、実は同じ。先生一人ひとり、得意なことも苦手なことも違います。苦手なことを無理やりやってツラくなってしまうのではなく、できるできないを認め合えるようなチーム作りを心掛けているんだそうです。

確かに、会社での仕事も営業がいて、製造チームがいて、経理がいて…たくさんの得意技の集合体で成り立っていますよね。そうやって仕事に当てはめて考えると、育休期間も「僕は得意な掃除と買い物をやろう!」と得意技を発揮できる、楽しい時間になるかもしれませんね。

 

育休は心の距離を近づけるチャンス

最後に、金子園長が思い描くこれからの男性の働き方のスタンダードってどんなものでしょう?

「みんな男性の育休を特別視しすぎだよね。何で取らないの?って言えるように、会社のスタンダードにしていきたい」

今回、育休を2つ返事でOKしてくれたことで、会社との心の距離が近くなった、と話してくれた金子園長。男性の育休取得をただの制度で終わらせるのではなく、家庭の中で、またチーム内や会社との間で心を近づける機会として活用していけるといいですね。

※インタビュー内容は2020年2月時点のものです。


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