ボールと一緒に想いも届け! 4園合同ドッジボール教室
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さくらさくみらいは、東京都を中心に千葉県、埼玉県、大阪府に86園の保育園があります(2022年12月現在)。
特に東京は徒歩数分の距離に姉妹園があることもあり、子どもたちは近隣の園と機会があれば交流を行っていました。ここ数年はコロナ禍で園同士の交流も中々難しい状況でしたが、とくに来年小学校への進級を控えた年長児クラスに就学前に大人数での活動を経験させたい!と、目黒区内の4園(学芸大、鷹番、都立大、碑文谷)が合同でドッジボール教室を行いました。今回はその様子をお届けします!
目次
・待ちに待った4園合同ドッジボール教室
・就学に備えて事前準備を
・園の垣根を飛び越えて
待ちに待った4園合同ドッジボール教室
少し動いたら汗ばむほど暑い10月某日。碑文谷公園には、目黒区にあるさくらさくみらい学芸大学、鷹番、都立大、碑文谷4園の年長児クラス23名のわくわくした笑顔がまぶしい日差しの中で輝いていました。そう、今日は待ちに待ったドッジボール教室!
さくらさくみらいは近隣園も多く、目黒区内の園でもお店屋さんごっこに招待したり、されたり、 公園に集合して、しっぽ取りゲーム をしたりと他園交流をしていましたが、コロナ禍で最近はなかなか園同士の行き来も難しくなってしまいました。少しずつコロナとの付き合い方も分かってきて、ようやく実現したこの日。子どもたちも心待ちにしていたようで、朝6時に起きた子、前日に爪を短く切って来た子、事前の準備もばっちり。
ドッジボールのプロ(がいらっしゃるんですね…!)から直接教わる今回の企画。今日は、一般財団法人日本ドッジボール協会 吉田さんをお招きし、ボール遊びの基礎からドッジボールの試合までを教わっていきます。
就学に備えて事前準備を
そもそもなぜこの時期に合同ドッジボール教室の取り組みが行われたのでしょうか。
事の発端は、都立大S園長の呼びかけから。年長児クラスの秋口と言えば、小学校の入学前健診が始まるなど、翌年に控えた進学を意識はじめる時期で、保育園でも子どもたちがスムーズに小学校生活に進んでいけることを意識した保育が行われます。
今までは、「子ども主体」の園の中で、一人ひとりの自分のペースを何よりも大事に過ごしてきましたが、小学校に上がると自分の保育園以外の様々なお友だちも集まり、集団生活の中でルールを意識した生活を行わなければなりません。
新しい環境になったときに、子どもたちが困らないようにという想いのもと、今回、大勢で交流できルールのある遊びができる合同ドッジボール教室が行われました。
園の垣根を飛び越えて
ドッジボール教室が始まると、見慣れないお友達に、少しそわそわ緊張している様子の子ども達。



ドッジボールはこの日が初めて!という子も、まずは吉田さんの指導の元、ボールに慣れ、恐怖心を取る練習から。ペアになり向こう岸にいるお友達にボールを投げたり、取ったり、飛び過ぎたボールを拾って、自然と他の園のお友だちに渡す姿も。そうこうしているうちに、子どもたちの緊張もだんだんほぐれ、楽しそうな笑い声も聞こえ、最初の緊張がどこへやら、徐々に打ち解けていく様子が見られました。
1時間半の教室のうち、1時間はボールにたっぷり慣れ親しんでから、残り30分でいよいよ試合スタート!「都立大・碑文谷」と「学芸大・鷹番」と2園が一つのチームになり対戦しました。

“投げる” “取る” “当てる” “当たる” と右・左とボールが行ったり来たり。それに合わせて子どもたちもコート内を自由に行ったり来たり。初めて4園合同で本格的なドッジボールの試合をしたとは思えないほど白熱したプレイが続きますが、ここで吉田さんが
「相手チームがボールを持ったら、コートの半分より後ろに行くとボールも取りやすくなるよ!」と、アドバイス!
それを聞くなり、子どもたちは相手チームがボールを持った瞬間、コートの後ろ側にサッと移動し、なんだかより見覚えのあるドッジボールになってきました!


ボールを積極的に取りに行く子、端っこの方で当たらないように待ち構えている子、何を打ち合わせしたわけでもないのに、自然とその子たちなりの役割分担も見られるように。初対面でこのチームワークは大人顔負けです。子どもたちも1時間半という時間、同じ場・同じ体験を共有するうちにすっかり打ち解けたようで、帰り際に他の園の子どもたちに「バイバイ」と互いに挨拶をするまでになっていました。

最後の方には子どもたちみんなが様になっていたドッジボール。各園、事前に入念な準備があったのかと思いきや、実は、この教室が始まる前に特に正式なドッジボールのルールは教えていたわけではなかったとのこと。
園長達もスタート前は、うまくできるかなと心配の様子でしたが、周りのお友達を見ながら自然とルールに沿った遊びが、みんなと一緒にできていること、社会性が備わっていることに感慨もひとしおのようでした。
■関連ブログ
さくらさくみらい学芸大「ドッジボール教室♪」
https://www.sakura-39.jp/hoiku/gakugeidai/blog/?ID=56523
さくらさくみらい鷹番「ドッチボール大会 きりん組」
https://www.sakura-39.jp/hoiku/takaban/blog/?ID=56652
さくらさくみらい都立大「ドッチボール教室」
https://www.sakura-39.jp/hoiku/toritsudai/blog/?ID=56714
いかがでしたか。
試合中には、自分が投げたボールが他園の子に当たってしまったときにも、試合が終わった後その子のところに自発的に来て「ごめんね」と伝える様子も見られました。
普段から異年齢保育やクラス外の子どもたちとコミュニケーションを行っている、さくらさくみらいだからこそ、すぐに相手のことを思いやり、状況を察し臨機応変に行動できたのですね。
さくらさくみらいにご興味を持たれた方は…