ウイルスを攻略し撃退せよ!保育園での感染症対策

暦の上では、雪が激しく降り始めるころと言われている大雪(たいせつ)。
寒さとともにカラッと乾いた空気に覆われる季節です。
空気が乾燥するとのどの粘膜も乾燥し、炎症を起こしやすくなりウイルスを防御する力が衰えます。そんな弱ったのどを目掛けて私たちの身体に侵入しようとやって来るのが、インフルエンザやノロウイルスなどさまざまなウイルス。
悪いウイルスの侵入を防ぎ健康で過ごすために、日頃の感染症予防が大切となってきます。
子どもたちに楽しく、分かりやすく感染症予防を伝えていきたい!さくらさくみらいの先生たちの工夫あふれる取り組みをご紹介します。
目次
・ウイルスってどのくらい飛ぶの?
・ブラックライトを使ってウイルス確認!
ウイルスってどのくらい飛ぶの?
さくらさくみらい 入谷では、看護師の先生による「風邪ってどうしてかかるのか?」「ウイルスはどこからくるのか?」「風邪かからないためにはどうしたらよいか?」など「風邪について」のお話会(保健指導とも言います)が行われました。
「みんな手を見て、ウイルス見えるかな?」と看護師の先生が尋ねると『いないよ~』『見えないよ~』と自分の手のひらを見て答える子どもたち。

そうなんです、ウイルスって目には見えないんですよね。子どもたちに目に見えないウイルスの脅威をイメージしてもらうのは、なかなか難しい…。
そこで、看護師の先生が用意したのが、ウイルスが描かれたメジャー(のようなもの) 通称「ウイルスメジャー」!

園児に手伝ってもらって、そのメジャーをぐんぐん引っ張ってもらいます。引っ張れど引っ張れど、終わりが見えない紐に「どこまで伸びるの??」と子どもたちも興味津々。

さて、最終的にどこまで伸びたかというと…なんと5メートル!
4・5歳児の身長が平均100センチメートルくらいなので、5人分にもなります。
この5メートル、何を意味しているかというとくしゃみによってウイルスが飛ぶ距離なんです。大人でも数字として知ってはいても、実際に見てみるとそんなに飛ぶの?とビックリしますよね。
ちなみに、くしゃみによるウイルス(飛沫)の飛散は5メートル、咳による飛散は約2メートル。自分でも予測していない場所まで飛沫が飛んでいる…なんてこともあるんです。だから、自分自身を守るために手洗いや、周りの人にウイルスが飛ばないようにするためにも咳エチケットやマスクの着用が大事なんですね。
【関連ブログ】
さくらさくみらい 入谷「おててピッカピカ!ウイルスさんさようなら~」
https://www.sakura-39.jp/hoiku/iriya/blog/?ID=37471
ブラックライトでウイルス確認!
さくらさくみらい 鷹番では、ウイルスから身を守るために大切な手洗いがしっかりできているか、手の洗い残しがわかる液体を使ってみんなでチェックしました。

看護師の先生から、汚れに見立てた専用ローションをワンプッシュしてもらい、普段通りの手洗いをします。
その後、洗い残しがあると魔法のように白く浮き出てくる専用ライトを使い見てみると…
一生懸命洗った手の甲には白く光るものが………。
思わずそれを見た子どもも「白いね・・・」と愕然として自分の手を見つめていました。

汚れを確認したあとは、看護師の先生に、手のひら、手の甲、指の間、爪…と正しい手洗いの方法を教えてもらい、再度チャレンジ!
次は白いものを見るまい、とみんな真剣な表情ですみずみまで洗い、最後にもう一度専用ライトで照らすと・・・
最初よりきれいになった可愛い手がありました!

【関連ブログ】
さくらさくみらい 鷹番「手洗い指導🐼」
https://www.sakura-39.jp/hoiku/takaban/blog/?ID=31220
感染症の拡大を防ぐためには、石けんを使い30秒以上手洗いすることが有効的だと言われています。
子どもたちが楽しんで取り組めるよう、今回ご紹介した方法以外にも手洗い歌を口ずさんだり、30秒で消えるスタンプを活用したり、さくらさくみらいでは各園で工夫を凝らした活動をしています。
ぜひみなさんの保育でも参考にしてみてくださいね。
【参考資料】
さくらさくみらいの保育に興味を持たれた方は…