現役保育士が選ぶおすすめの絵本~次の活動への導入編~

この記事は、2021.10.18公開の内容を最新化しております。

保育士が選ぶおすすめの絵本

子どもとの時間に読み聞かせがいいことは分かっていても、実際どんな絵本を読んだらいいんだろう?昔ながらの絵本?それともはやりのデザイン絵本?うちの子にはまだこの絵本早いかなぁ…。本屋さんではたくさんの絵本が溢れていて、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。共働きで限られた時間だからこそ、その時間を有効に使ってあげたい!そんなパパ、ママさんの参考になれば…と、さくスマ編集部ではさくらさくみらいの職員へ「おすすめの絵本」アンケートを実施。

第三回の今回はごはんの前に、寝かしつけに最適、遊びに行く前に読みたい本などシーン別に分けて、保育士のおすすめ絵本をおすすめポイントと一緒にご紹介します。

目次
お昼ごはんの前の導入におすすめの絵本
お昼寝前の導入におすすめの絵本
お散歩前の導入におすすめの絵本
様々な活動の前の導入におすすめの絵本

お昼ごはんの前の導入におすすめの絵本

まずは、お昼ごはんの前におすすめの絵本をご紹介します。どの絵本もカラフルで様々な食べ物が出てくるので、子どもたちの心を惹きつけることができますよ。

『ばけばけばけばけ ばけたくん』作:岩田明子/出版:大日本図書

2歳児が特にお気に入りでいつも読んでいます。くいしんぼうのおばけのばけたくんが台所にやってきて、いちごやキャンディー、スパゲッティなどをつまみ食いします。ばけたくんが色々な物を食べて、食べた物に変身するところがおすすめポイント!
【さくらさくみらい中葛西・TSY36☆先生】

さくらさくみらい中葛西

『はらぺこあおむし』作:エリック・カール/訳:もりひさし/出版:偕成社

あおむしが、りんごやなし、すももなど様々な食べ物を食べて大きくなり、最後はきれいな蝶になるお話です。乳児から幼児まで年齢を問わず楽しめます。カラフルな色使いでたくさんの食べ物が出てくるので、子どもたちとやり取りを楽しみながら読めます。
【さくらさくみらい高輪】

さくらさくみらい高輪

あおむしがいろいろなものを食べて成長して、ちょうちょになるまでの過程を絵本で表しているのが可愛らしくて素敵です。活動の前や保育者が活動の準備をしている間に、自由遊びの中の気分転換にといろいろな場面で使用できるのが良いと思います。
【さくらさくみらい月の岬・1歳児担任】

さくらさくみらい月の岬

『いろいろバス』作:tupera tupera(ツペラ ツペラ)/出版:大日本図書

赤や黄色、緑やピンクなど様々な色のバスがやってきて、バスと同じ色の食べ物や動物が乗ったり降りたりする絵本です。保育園では活動の間のちょっとした時間や、切り替えが難しい給食前などに読んでいます。関連する歌や手遊びを交えながら楽しんでいます。
【さくらさくみらい東陽二丁目・M.N先生】

さくらさくみらい東陽二丁目

『グリーンマントのピーマンマン』作:さくらともこ/絵:中村景児/出版:岩崎書店

子どもたちに嫌われている泣き虫ピーマンが、バイキンからみんなを守るために戦うお話です。ピーマンの苦い味や匂いを活かした技がでてきます。子どもたちがピーマンの必要性を学べると、ピーマンが苦手な子も自らピーマンを食べるようになる可能性があります。
【さくらさくみらい元町】

さくら先生みらい先生

お昼寝前の導入におすすめの絵本

お昼寝の前の導入で絵本を読むことで、静かで落ち着いた雰囲気を作り、子どもたちの気持ちをお昼寝モードに切り替えることができます。お昼寝前の導入におすすめの絵本をご紹介します。

『とんとんとめてくださいな』作:小出淡/絵:小出保子/出版:福音館書店

誰もいない一軒の家に、ねずみやウサギ、タヌキが順番に「とんとん、とめてくださいな」と言ってやってきます。ドキドキハラハラしますが、最後はくまのおじさんと一緒にご飯を食べて、安心して眠ることができます。劇遊びの題材にできる絵本です。
【さくらさくみらい初台】

さくらさくみらい初台

『まあ、なんてこと!』作・絵:デイビッド・スモール/訳:藤本朝巳/出版:平凡社

ある日の朝、女の子が起きると頭に立派な角が生えていて、家族が大騒ぎするお話。登場人物の表情がユニークです。お昼寝前に読むと、「起きる時には自分の体にも何か変化が…?!」と楽しい気持ちで眠れるかもしれません。幼児の場合は、角を作るなど製作へ繋がることも。【さくらさくみらい高野台・Y.M先生】

さくらさくみらい高野台

お散歩前の導入におすすめの絵本

お散歩前の導入で読み聞かせをするなら、子どもたちの好奇心や探求心を高められるような絵本がおすすめ。お散歩前の導入にピッタリな絵本をご紹介します。

『へんしんトンネル』作:あきやまただし/出版:金の星社

かっぱや時計、ロボットなど様々な物が不思議なトンネルをくぐると、違うものに変身して出てきます。散歩前などにおすすめです!散歩に出たときに発見した物で、どんな言葉に変わるのか、なんていう名前なのかといった探求心に繋がり、言葉遊びを楽しめます。
【さくらさくみらい一之江・わくわくさくらっこ先生】

さくらさくみらい一之江

『す〜べりだい』作:鈴木のりたけ/出版:PHP研究所

ユニークな形の滑り台がたくさん登場する言葉遊び絵本です。お散歩や公園に行く前などの読み聞かせにおすすめです!子どもたちも参加しながら読み進めていくと、より楽しめます。「どんな滑り台があったらいい?」と発想をふくらませる楽しみ方もできます。
【さくらさくみらい早宮・I.H先生】

さくらさくみらい早宮

様々な活動の前の導入におすすめの絵本

最後は、様々な活動の前の導入で役立つ絵本をご紹介します。朝の集まりや工作の前などに読み聞かせをすることで、子どもたちの集中力がアップします。

『ぼくのニセモノをつくるには』作:ヨシタケシンスケ/出版:ブロンズ新社

宿題や掃除など、やりたくないことがたくさんある男の子が、自分のニセモノのロボットをつくるお話。自分の個性と向き合う絵本です。朝の集まりのときにおすすめ。ロボットが出てくる絵本なので、自分たちにそっくりなロボット作りをしてみたいと思います。
【さくらさくみらい浮間】

さくらさくみらい浮間

『ノンタンがんばるもん』作:キヨノサチコ/出版:偕成社

ノンタンは耳を怪我してしまい病院に行きます。傷を消毒してもらった後に、大嫌いな注射をすることに。みんなはノンタンを応援しています。看護師さんから注射をしてもらい、ノンタンの耳は無事に治りました。ノンタンが注射をするところが子供たちは好きです。
【さくらさくみらい新板橋・E.H先生】

さくらさくみらい新板橋

『わにわにシリーズ』作:小風さち/絵:山口マオ/出版:福音館書店

幼児向けの絵本ですが、保育園では1.2歳の子どもも楽しんでいる姿があります。いろいろなお話があるので、はさみを使った活動をする前にはさみのお話を読んだり、活動の導入として読んでいます。おうちでも、おでかけやお風呂の前に読んでみてはいかがでしょうか。
【さくらさくみらい成増・えほん係】

さくらさくみらい成増

『ぶたのたね』作:佐々木マキ/出版:絵本館

ブタより足が遅いオオカミは、ブタを食べたくても捕まえることができません。オオカミは、博士にもらった「ぶたのたね」を土に埋めて育てます。絵がとても可愛らしくて展開がとにかくユニーク。4歳児は午前の活動前に、5歳児は午睡前にじっくりみるのもよいです。【さくらさくみらい御殿山・N.E先生/M.Y先生】

さくらさくみらい御殿山

活動の前の導入で、魅力的な絵と楽しいお話が書かれた絵本を読むことで、子どもたちの集中力や意欲を高めることができます。

今回保育園で働く先生方に紹介していただいた絵本は、どれも子どもの心を惹きつける素敵なお話で導入にピッタリです。普段の保育で子どもたちに読み聞かせをして、楽しい活動へと繋げてくださいね。

次回は、ごっこ遊びやクイズ遊びなどのきっかけにもなるおすすめの絵本をご紹介いたします。お楽しみに。

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