現役保育士が選ぶおすすめの絵本~活動の合間編~

保育士が選ぶおすすめの絵本

「〇〇の秋」と言われて何を思い浮かべますか?

食欲の秋?スポーツの秋?芸術の秋?・・・いろいろありますが、忘れてはならないのが「読書の秋」。秋は過ごしやすい気候でゆっくり本が読めるということから、読書に最適な季節と言われています。

また、毎年10月27日は「読書の日」、10月27日から11月9日の2週間が“読書週間”とされています。

そこで、さくスマでは、さくらさくみらいの職員へ「おすすめの絵本」アンケートを実施!

保育をするなかで、「子ども達を落ち着かせたい」「保育者に気を引き付けたい」と思う場面はたくさんありますよね。そんなときに、絵本を上手く活用したいと思う保育士のかたは多いのではないでしょうか。

活動の合間に絵本を読むことで、子ども達と楽しみながら次の活動につなげていくことができますよ。第二回目は、保育活動の合間に読むと効果的な絵本をおすすめポイントと一緒にご紹介します。

目次
子どもたちが思わずまねしたくなる絵本
0~1歳児でも楽しめる絵本
保育士とのやりとりを楽しむ絵本

子どもたちが思わずまねしたくなる絵本

子ども達がまねしたくなる絵本をご紹介します。絵本に気を引き付けて内容に集中することができるので、活動の合間におすすめです。

『こっちん とてん』作:かたやま けん/出版:福音館書店

おさじが「こっこっこっ」とやってきて「とんとんとんとてん」と倒れたり、時計が「ちっくちっくちっく」とやってきて「じゃららら」と鳴ったり。身の回りのものが繰り返すユーモアな音を楽しむ絵本です。【さくらさくみらい和光・team Wakou】

さくらさくみらい和光

『おばけだじょ』作:tupera tupera(ツペラ ツペラ)/出版:学研プラス

見開きのところでは絵本も一緒に大きく開き、「ぐわーっ」と子どもたちを食べるような動きをつけると大興奮!繰り返し読むと、子ども達が一緒にまねして楽しむことができます。(ちょっぴり怖いおばけの表紙が印象的で、「おばけだじょ」「たべちゃうぞ」と子どもたちはドキドキ。意外なおばけの正体にびっくりするかも!?)
【さくらさくみらい武蔵小山】

さくらさくみらい武蔵小山

全ての子ども達に大人気!抑揚をつけて読み聞かせすると大盛り上がりです。つい真似したくなる「だじょ」「ばあ」のシーンを、一緒に読む子ども達の姿はとても可愛らしいですよ。
【さくらさくみらい中村北・W.C先生】

さくら先生みらい先生

『なんでやねん』
文: 中川 ひろたか/原案: 鈴木 翼/絵: あおき ひろえ/出版:世界文化社

「なんでやねん!」とつっこみたくなる内容の絵本。「あさおきたらちょんまげはえてた」「おもてをみたらとうさんがそらとんでた」など、子どもたちは「なんでやねん!」と大盛り上がり。幼児さんでは、友達同士でオリジナルの話を考えてつっこみ合ったりするのも楽しみが広がります。みんなで「なんでやねん!」とつっこむだけでも楽しめる、笑いが満載な絵本です。
【さくらさくみらい善源寺・絵本係】

さくらさくみらい善源寺

0~1歳児でも楽しめる絵本

0~1歳児でも楽しめる絵本をご紹介します。簡単で視覚的にも分かりやすく、子ども達の好奇心や興味が広がりますよ。

『きんぎょがにげた』作:五味 太郎/出版:福音館書店

きんぎょを探して楽しむ絵本。カラフルな色合いと簡単な言葉の繰り返しが楽しい絵本です。子ども達に問いかけて、一緒にやりとりが楽しめます。(色々な場所に逃げたり隠れたりするきんぎょ。「きんぎょがにげた」「どこににげた」と分かりやすい内容で、乳児さんも楽しめます。「ここにいるよ!」ときんぎょを見つけた子ども達の顔はキラキラしていますよ。)【さくらさくみらい三好】

さくらさくみらい三好

簡単な繰り返しの内容で、絵本を見ているだけでもきんぎょを探して楽しむことができます。少しずつきんぎょが隠れる場所が難しくなっていくので、子ども達が飽きずに集中できるのもポイントです。
【さくらさくみらい田柄・うさぎ組担任】

さくらさくみらい田柄

『しろくまちゃんのほっとけーき』作:わかやま けん/出版:こぐま社

しろくまちゃんがホットケーキを作る姿が可愛い、子ども達に人気の絵本です。(子ども達が大好きなホットケーキを、しろくまちゃんがお母さんと一緒に作ります。ボウルに材料を入れて混ぜたり、フライパンに流し入れたりと、子ども達も一緒に作っているような気分になれますよ。「ぽたん」「どろどろ」とホットケーキが焼けていく場面は、子ども達もワクワク!誕生から40年以上経つロングセラーの人気絵本です。)【さくらさくみらい築地・K先生】

さくらさくみらい築地

『ぼうしとったら』作:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版:学研プラス

次になにが出るのか想像し、期待感を持って何度も楽しめる絵本です。「帽子を取ったらなにがでてくるんだろう?」と、しかけをめくるたびにワクワク。帽子の中からカエルやお料理が出てきたり、頭が噴火していたり。「次はなにが出てくるかな?」とみんなで大盛り上がりしますよ。【さくらさくみらい旭町・こあら組】

さくら先生みらい先生

『にじいろのさかなシリーズ』作・絵: マーカス・フィスター/訳: 谷川 俊太郎/出版:講談社

虹色のうろこがキラキラ光る、綺麗で可愛らしい絵本。虹色のうろこを持つ世界で一番美しいさかなが、優しさや思いやりを学んでいく成長ストーリーです。この絵本を読んだ後に、絵本に出てくるさかなを作るといった流れで製作活動につなげることもできますよ。【さくらさくみらい水道・3歳児担任 T.M先生】

さくらさくみらい水道

『カラフル』作:新井洋行/出版:岩崎書店

赤ちゃん向けの絵本で、色々な色や形を目で見て楽しむことができます。(赤ちゃんが認識しやすいはっきりとした色使いで、同じ色や同じ形を見つけて楽しむこともできるかも!毎日繰り返し見せてあげたい絵本です。)【さくらさくみらい鷹番・0歳児クラス担任】

さくらさくみらい鷹番

保育士とのやりとりを楽しむ絵本

保育士とのやりとりを楽しむ絵本をご紹介します。子ども達を落ち着かせたいときや、次の活動につなげたいときなどにおすすめの絵本です。

『うたえほんシリーズ』作:つちだ よしはる/出版:グランまま社

子守歌や童謡など、子ども達と繰り返し歌って楽しめる歌が26曲入っています。つちだよしはるさんの優しいイラストから歌のイメージが広がり、歌を歌う楽しさを感じることができますよ。赤ちゃんが泣いている時に絵本を見せながら歌うと興味を示してくれたり、繰り返し歌を聞くことで言葉を獲得したりすることにもつながります。「うたえほん」を広げて歌うことで、子ども達に興味を持たせながら次の活動に切り替えていくなど、保育の様々な場面で活かせる絵本です。【さくらさくみらい目黒】

さくらさくみらい目黒

『きいろいのはちょうちょ』作:五味 太郎/出版:偕成社

子ども達に大人気のしかけ絵本。「今度こそきいろいちょうちょだ!」と、どんなにページをめくってもやっぱりちょうちょじゃない。強弱や読み方に工夫することで、より子ども達は楽しめますよ。【さくらさくみらい月島・M.Y先生】

さくらさくみらい月島

『これはのみのびこ』作:谷川俊太郎/絵:和田誠/出版:サンリード

言葉遊びが楽しめて、癒されるイラストの絵本。雨で外に出られない時に読むと、子ども達が盛り上がってくれます。言葉をとにかく早口で読んだり、子ども達がフレーズを覚えて言葉を返してくれたりすることで保育士とのやりとりが楽しめますよ。
【さくらさくみらい東日本橋・チーム図書係】

さくらさくみらい東日本橋

『てぶくろ』絵:エウゲーニー・M・ラチョフ/訳:うちだ りさこ/出版:福音館書店

物語の内容が難しい乳児さんでも、様々な動物が出てくるのを指さしして楽しめます。2歳児さんだと、CDに合わせて保育士との掛け合いを楽しむことができますよ。幼児さんだと劇遊びの題材にするなど、年齢に合わせた楽しみかたができる絵本です。
【さくらさくみらい人形町・1歳児クラス】

さくらさくみらい人形町

保育活動の合間に読むとおすすめの絵本をご紹介しました。絵本を読むことで活動がスムーズに進めやすくなるだけでなく、子ども達の好奇心や集中力が育ちます。また、絵本を通して保育士とのやりとりを楽しむことで、言葉の獲得や信頼関係を築くことにもつながりますよ。ぜひたくさんの絵本を子ども達と楽しみ、日々の保育を充実させていってくださいね。

次回は、次の活動につながるおすすめの絵本をご紹介いたします。お楽しみに!

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